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島根県の魚「トビウオ」(あご)

 島根県では、県民の魚への関心を高め、島根県の美しい海と新鮮な魚を全国にアピールするため、「島根県の魚」として、「トビウオ」(あご)を選定しました。
 トビウオが県魚に選定された理由は次のとおりです。

  1. 本県では通称「あご」と呼ばれ、夏を告げる魚として、県内沿岸で広く漁獲されており、県民になじみが深い。
  2. 本県の「トビウオ」の漁獲が全国第1位である(当時)。
  3. 「あご野焼き」に代表されるように、トビウオを原料とした、優れた特産品がある。
  4. トビウオの習性から、水面に飛び出し滑走する様子が、飛躍・躍進をイメージできる 。
     県の魚は平成元年に一般公募が行われ、県内外からの総数1920通の応募により、トビウオに決定されました。

トビウオ豆知識

 

分類・種類

 トビウオというのはダツ目トビウオ科に属する魚の総称で、日本国内に約30種が知られています。翼のような大きな胸ビレを持ち、水面から飛び上がって滑空することが大きな特徴です 。
 島根県で一般的なトビウオの種類はホソトビウオとツクシトビウオの2種類です。
トビウオは島根県では一般に「あご」と呼ばれますが、その頭の形からホソトビウオは「丸あご」、ツクシトビウオは「角あご」と呼ばれています。特にホソトビウオは多く漁獲され、夏の風物詩として県民になじみが深い魚です。

 

生態と漁業

 トビウオは5〜6月頃南方から日本海に入ってきて、6〜8月ころ島根県にも来遊して沿岸域で産卵します。卵からふ化した稚魚はしばらく日本海で過ごし、秋になると東シナ海まで南下します。そして翌年の初夏再び日本海に産卵に帰って
きます。寿命は1年です。
 島根県では6〜7月末に、産卵のため接岸してくるトビウオを漁獲対象とした刺網漁が盛んに行われます。また同時期には、沿岸の定置網等でもトビウオが多量に漁獲されます。平成9年の島根県のトビウオの漁獲量は1,151トンとなっています。これは全国3位の漁獲量です。

トビウオ漁
トビウオの水揚げ風景

刺網50%、定置網40%、船びき網6%、中・小型まき網2%、その他2%

島根県におけるトビウオ漁獲量の漁業種類別割合
(総漁獲量 1,151トン (H9)
)

順位

県名

漁獲量(t)

1

鹿児島

1,527

2

長崎

1,432

3

島根

1,151

4

高知

 399

5

石川

 362

6

福井

 312

7

宮崎

 292

8

和歌山

 236

9

東京

 233

10

京都

 215

全国

7,486

トビウオ類の県別漁獲量(H9)

 

トビウオの飛翔

 トビウオの胸ビレは鳥の翼のように見えますが羽ばたいて飛ぶ力はありません。水中から勢いをつけて水上に飛び出し、大きな胸ビレを拡げてグライダーのように滑空するのです。トビウオの尾ビレは下側の部分が発達していますが、これは水面に飛び出す際に助走をつけるのに役立っています。また、滑空中に尾ビレで水面を叩いて飛距離を伸ばすこともします。最長で500mほどの距離を滑空できると言われています。漁船や隠岐島行きのフェリーからたまにその滑空する姿を見ることが出来ます。
 飛ぶ理由は主にシイラなどの天敵から逃げるためと考えられています。

 

トビウオ
船上で胸ビレを拡げるトビウオ

食べ方・加工品

 トビウオは6〜7月には魚屋にも多く並び、刺身や焼き魚で賞味されます。肉は白身で上品な味です。トビウオは鮮魚として食用にされるだけでなく、加工品の原料としても多く利用されています。
 トビウオの加工品としては、あご野焼きが最も有名です。あご野焼きとはトビウオ(あご)をすり身にして焼き上げた大きな竹輪で、出雲地域では古くから名産品となっています。また、トビウオの頭と内臓を除去して煮た後乾燥させた「あごだし」も有名です。あごだしは煮干しと同じように、そのままあるいは粉末にして料理のだしをとるのに使われ、近年人気を集めています。その他、トビウオのくん製等の加工品も開発されています。

トビウオ

あごだし
あごだし

  

あご野焼き
あご野焼き

トビウオの薫製
トビウオのくん製

 

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